今回は胃内の異物を内視鏡で発見し、内視鏡鉗子で異物摘出した症例です。
嘔吐や下痢はないにもかかわらず、最近食欲が十分ではなく痩せていて、なかなか体重が増えない状況が続いていました。
血液検査やレントゲン検査、エコー検査では明らかな異常がみつからず、内視鏡検査を行うこととなりました。
内視鏡検査で胃内に異物があることが分かりました。
この時食道や胃、十二指腸の粘膜に異常がないかを確認します。
粘膜の異常所見があれば生検鉗子で粘膜を採取し病理検査を行います。
内視鏡用の異物鉗子を使用し、異物の摘出に成功!開腹の必要がなくなり一安心です。
もし胃内に見つかった異物が内視鏡による摘出ができないほど大きかったり、鋭利なもので摘出の際に食道を損傷する危険性が高いものであれば、その場で開腹手術に変更する場合も考えられます。
今回の異物はウレタンっぽい素材のおもちゃの欠片でした。
これで食欲が改善してくれることを願います。
当院では内視鏡検査や食道内・胃内の異物に対して内視鏡による摘出も行っております。
犬や猫では内視鏡は人とは違い全身麻酔が必要な処置です。
事前に全身状態の把握、血液検査やレントゲン検査などの麻酔前検査を行ったうえで、全身麻酔をかけて内視鏡の処置を行います。
犬猫の慢性的な下痢や嘔吐などの消化器症状、異物の誤食等でお困りの方はご相談ください。
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